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  • 2016/04/27(水)
  • 農業を志す方々へ ―株式会社リコペル 米田茂之さん―

 

目指せ!!『おいしい野菜の総合生産カンパニー

 

おいしい食べ物を生産し世界中の人々を幸せにする~

 

 

 

大手金融会社、ベンチャー企業などの勤務を経て、これまでの経歴と全く異なる農業分野で起業し、2014年株式会社リコペルを立ち上げた米田茂之社長(35)。

就農初年度を乗り越え2年目を迎えた今の時期だからこそ話せる、独立を目指す方へのメッセージを伺いました。

 

=========【米田茂之さんプロフィール】==========

広島県広島市出身

山口大学農学部卒、九州大学大学院農学研究科修了

野村證券株式会社金融経済研究所

九州大学発の眼科医薬品開発バイオベンチャー

大手企業向基幹システムの法人営業

病院立ち上げの医療コンサルなど、様々なフィールドで経験を積む

その後、千葉の最先端トマト栽培研修所にてトマト栽培を学ぶ

2014年に株式会社リコペルを設立

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ご興味のある方はこちらからどうぞ▼▼

http://www.agreen.jp/job/detail.php?job_id=967

 

 

 

  

◇◆農業をはじめようと思ったきっかけは何ですか?

 

 学生時代に「世のため人のために役立つ仕事」や「モノづくり」がしたいと考え、社会に出てから「失明の撲滅」「癌の有効治療法開発」などミッションを掲げる組織で仕事に取り組んできました。

 農業をはじめようと思ったきっかけは、「より目に見えるものを作りたい!」と感じたことが理由です。特にLEDやオランダ型植物工場など、最先端の技術を使った農業に興味を持ちました。

 世の中の動きとして、昔と比べて親が農家でなくても農地を借りやすい法整備が整えられつつあったこともあり、気候条件などを調査した上で、昼夜の寒暖差が大きくおいしい野菜を育てることのできる山梨県北杜市にて新規で農地を借り、農業へ参入することができました。

 今度は自らの人生をかけて取り組めるミッション「おいしい食べ物を生産し世界中の人々を幸せにする」を掲げて2014年株式会社リコペルを設立しました。

 

 

◇◆起業してから苦労されたことはありましたか?

 

 山梨県北杜市の気候条件を事前に調査していましたので、野菜の「味」には自信がありました。一方でまったくの素人から始めているので、トマトの「品質」と「収穫量の安定化」に悪戦苦闘中です。

 現在、2作目なのですが、1目の冬に葉カビ病という病気を大発生させてしまい、冬の収穫量が激減してしまいました。原因は温室内の湿度が高すぎたことだったので、2目にいくつかの対策を練って湿度対策を行ったのですが、それでも不十分で今年も葉カビ病を発生させてしまいました。1目よりは改善したのですがそれでもだいぶ収穫量が減ってしまいました。

 しかし、今作で湿度を完全にコントロールして病気の原因となる結露もなくすことができたので次作は冬も収穫量が安定すると期待しています。

 これはほんの一例で他にも様々なことが日々起こり、それについて原因の仮説を立て、その対応策を練って実行に移し、その効果を測定し、効果が不十分であれば、またほかの仮説を立てて対応策を練るということを繰り返しています。突き詰めるとなかなか奥が深いので、とてもやりがいがある仕事です。

 

 

 

 

◇◆農業経営で心掛けていることはありますか?

 

 ミッションである「おいしい食べ物を生産し世界中の人々を幸せにする」をブレずに実行できるよう心がけています。

 おいしいといっても時代や国などによって人の味覚は変化しますから、我々のものづくりもそれに合わせて変化できるよう日々追及していかなければなりません。

 また、できるだけ安定的にお客様へ商品を提供できる仕組みづくりにも取り組みます。お客様がおいしいものをいつでも食べることができるようにすることが目標です。

 

 

◇◆今後のビジョンをお聞かせください

 

 まずは、世界中の人においしいといってもらえるトマトを安定的に生産できるようになります。また、生食だけでなく、六次化、加工へも着手していきます。

 当社で栽培した甘みの高いトマトを加工したジュースも好評で、今後、都心の有名百貨店の基幹店にて販売を予定しています。

 そして、ゆくゆくはトマトだけでなく他の野菜の生産にも取り組み、おいしい野菜の総合生産カンパニーを目指します。

 

 

 

 

◇◆これから農業をやる。やりたいという方へメッセージ

 

 日本のそして世界の農業には大きな可能性があります。そして、新しい考え方、やり方が今求められています。

 農業を仕事として考える方がまだまだ日本に少ないと思います。しかし、異分野からの優秀な人材が今農業求められています。まずは勇気を出して一歩踏み出してみませんか?

 目の前で「おいしい」と笑顔をもらえる農業はモノづくりの中でもとびっきりダイレクトにやりがいを感じることができる仕事ですよ。

 若い力を結集して世界中に「おいしい」食べ物を届けましょう!

 

 

 

 

◇◆取材を終えて

 

  2年目を迎え、前年の反省点をもとに着々と前進している米田さん。これから野菜の種類も増やし、事業をどんどん拡大したい!と意気込んでいらっしゃいました。

 現在も最先端の技術を駆使して農業をしていらっしゃいますが、今後も新しい取り組みにチャレンジしていくそうなので、今後がとても楽しみです。

 35歳とまだまだ若手の米田さんで。将来、農業界の未来のリーダーの1人になっていくのではないかと感じました。

 

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