- 2016/09/27(火)
- 「みんなが気軽に農業ができるような会社にしていきたい」―荒井美波さん
荒井美波さん
勤務先:長野県北佐久郡御代田町
株式会社ベジアーツ
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2015年3月、青山学院大学総合文化政策学部を卒業。
地域文化や民俗学を学んでいた荒井さん。
新卒として長野県で野菜を生産する、「ベジアーツ」へ入社し
今年で2年目を迎えました。
一見、入社前まで「農業」と関わりが見えない彼女が
どのように農業と出会い、今まで歩んできたのでしょうか?
そんな彼女だから感じる“今の気持ち”を
直撃インタビューしました!
Q&A形式でご紹介します。
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Q.農業との出会い、なぜ「ベジアーツ」を選んだのですか?
⇒A. 実は父が漁師だったため、元々「一次産業」に興味がありました。「農業もいいな、面白いな」と感じたキッカケを思い出すと、大学入学の年に発生した東日本大震災の東北へボランティアへ行った時の経験だと思います。仮設住宅に隣接する畑で住民の方々と体を動かして作業したのですが、その際に、人や自然との関わりの中で食べ物を育てる喜びを知り、農業って面白いなと感じました。
2014年秋、就職活動の際にインターネットで「農業 求人」と検索したときに「農家のおしごとナビ」がすぐに見つかり、閲覧していました。その時に、「ベジアーツ」という長野にある農業法人の会社説明会が東京で開催されるというページが目に留まり、参加することになったのが今の会社との出会いです。「若い人たちが生き生きと働いている」こと、「会社の理念に強く共感した」ことから、ここでこれからの農業に挑戦したいと感じ、入社を決めました。
Q.挫折しそうになったことはありますか?
⇒A. 入社2年目。まだ大きな挫折はなく楽しく仕事ができていると感じています。それでも、戸惑いはたくさんありました。農学部出身ではないため、入社直後は「播種(はしゅ):種まき」や「圃場(ほじょう):畑」など、当たり前に使われている農業の専門用語がほとんど分かりませんでした。最近ではようやく聞き慣れてきましたが、栽培に関する専門知識や技術はまだまだ勉強中です。
Q.どういう時にやりがいを感じますか?この仕事の魅力は?
⇒A. 畑にあった野菜が、スーパーや飲食店で商品として売られている姿を見る時、農業という仕事が社会に欠かせないものだと実感し、やりがいを感じます。仕事の魅力としては、屋外での作業がほとんどですので、太陽の下で日々季節を肌で感じながら身体を動かし、健康的な生活ができることでしょうか。
Q.初めての土地で暮らすことになり、心細くはなかったですか?
⇒A. 入社までは、新天地での生活が楽しみで、むしろワクワクしていました(笑)。入社後、慣れるまでは、体力温存のため、休みの日は家でゆっくりとすることが多かったのですが、最近では、県内の知らない場所に出かけたりしてプライベートも楽しんでいます。
Q.どんな方が農業に向いていると思いますか?
⇒A. 農業はどんな方でもできる仕事だと思います。つくる野菜が違えば、向いている人も違います。イメージ通りの力仕事もあれば、反対に器用さが求められる仕事もたくさんあります。業界としても会社としてもまだまだこれから。少しでも興味があれば、それぞれの視点で掘り下げ、楽しんで携わることができます。
Q.将来の夢・目標
⇒A. 「もっと気軽に、農業に就く人を増やしたい」ということが今の目標です。農業は、「体力勝負」「キツイ」「稼げない」などという従来のイメージから、興味があっても仕事として選択するにはまだまだハードルが高い業界だと感じています。もちろん、実際にそのような面もありますが、同時に、それらを改善していく伸びしろも十分にあります。
ゆくゆくは、学生の就職先の一つとして、あたり前に「農業」が選ばれるようになるために、今の会社で頑張っていきたいです。
【取材を終えて】
実は、彼女と会うのは今回2回目。以前お会いしたのは、ちょうど1年前でした。一見、元気でかわいらしい新卒生の女の子。男主体の農業という環境の中、続けていけるかな?頑張ってほしいなと感じた記憶があります。今年見た時には元気さは変わらず、大きく頼もしく成長したように感じました。非結球レタスの栽培担当として、どんどん仕事を任されているようです。今後、ベジアーツの核となっていってほしい人財ですね。
これからもご活躍を期待しています!取材のご協力をいただきましてありがとうございました。
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荒井さんが働く「株式会社ベジアーツ」は
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酪農業
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