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  • 2011/01/27(木)
  • 花のシゴト、ビジネスって?

 

白子の波を求めて全国のサーファーが集まる千葉県長生郡白子町にある花卉農家白子園芸さんにお邪魔しました。
白子園芸は球根の栽培が9割、残りが鉢植えという花卉農家さんの中でも珍しいスタイルの農家さんです。そこで働く先輩と後輩お二人に仕事の魅力や大変さについてお話を伺ってきました!

和田高継さん(31歳)※写真右
花卉の仕事に就いて約2年半。今までは製造業や接客など、全く違う分野で働いていた。自然に触れて暮らしたいという気持ちから知人の紹介でこの業界に入った。

井用高雄さん(31歳)※写真左
2009年8月に和田さんの紹介で入社。前職は道路建築。全く違う業界に飛び込んだばかりです。

お二人の頼れる先輩※写真中央
1歳児のパパ。神奈川県川崎市から移住。「子どもに自慢できる仕事!花ができるまでの苦労を大きくなったら話してあげたい。花と白子の海が好きになって欲しいです。」

 

 

 

【仕事の魅力を教えて下さい!】

和田さん
「小さな喜びがたくさんあります。花や球根が毎日少しずつ成長するのは嬉しいですね。花の成長の工程を1年かけて全て見て初めて楽しい!と思いました。一 番の魅力は花の成長と共に自分の仕事や気持ちも一緒に成長していると実感できることですね。それに、自然の仕組みというんでしょうか…どうやって植物が生 きているか分かるので、益々自然が好きになります。」

井用さん
「例えばビニルハウス内の掃除を一生懸命にして、キレイになったのを見るのが楽しい…とかふとした喜びを小さいものだけれど感じることができます。」

 

 

 

【働いてみて初めて知った…大変なことは?】

和田さん
「思っていたより淡々とした作業も多いのと、花の成長サイクルが長いこともあって忍耐力や我慢が必要ですね。どの仕事でもそうだと思いますけど、慣れるまでは大変でした。楽しみを覚え始めるまでに1年かかりました。設備や土台を作る時は体力も必要ですよ。」

井用さん
「今は日々欠かせない草刈ですね。球根に影響が出るので、大切な仕事ですけど手間隙がかかります。」

お二人とも今までこの仕事を辞めたいと思ったことは一度もないそう。将来の夢はまだ明確ではないけれど、やはり自然に囲まれて今の仕事を活かしたことがしたいとのこと。実はお二人とも京都市街地の出身!

 

 

 

 

 

【花卉ビジネスとは?】

白子園芸代表
「花はターゲットの殆どが女性。花を育てる苦労から女性に対するサービスだと思っています。花卉はサービス業でもあると言えますね。」

鈴木さん
「花はどうしても趣味の世界になってしまうこともあり、需要は減っています。現在、50代から60代の方々が一番購入して下さっています。需要を増やすに は若い方々にも購入していただく努力を生産者側がしなければなりません。そのためには若い生産者が盛り上げていく必要があります!」

 

 

 

【球根が出荷されるまで】

 

 

 

 手のひらに収まるぐらいに育った球根を傷つけないように土から堀り起こします。
畑仕事のようにも見えますが、花卉農家の大事な仕事です。

 

 

 

 

 掘り出した球根を3つから4つに分けて、また土に戻します。
これが「株分け」という作業です。
このようにして球根をどんどん増やしていくんですね。

球根を植えて放っておいたら、どんどん雑草が生えてきます。草刈は1年中欠かせません。

抜いてあげないと球根に影響が出てきます。草刈機も使いますが、細かいところは手で抜きます。

 

 

 

 

 同じように株分けして土に植え替えられた状態です。
球根を太らせるために、咲いた花は摘まれます。

白子地区は少し掘れば井戸水が出る恵まれた土地です。
専用ポンプを使うと、花たちに井戸水がいきわたる仕組みになっています。

(サイドにある白っぽく見えるラインから水が出ます。)

このようにして丸々太った球根は、ホームセンターなどを通してみなさんの手元に届きます。

 

 

 

【鉢植えの花が出荷されるまで】

 

小さい小さい苗から成長とともに人の手によって大きさに合ったポットに植え替えられます。

全て手作業。

 

 

 

 

 ポットに花が咲き始めました。
毎日違う顔を見せてくれるのでまた楽しみが増えます。

 

 

 

 

心を込めて育て、花が咲いた「ツルバキア」です。
ようやく出荷される時期が近づいてきました。

ここでは紹介できなかったプロにしかできないお仕事もたくさんあります。
花卉農家さんのプロの技術、花を想う心、仕事に対する誇りと共に花は成長し、
市場に出ていくんですね。
 
 
 

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