- 2020/11/05(木)
- あなたに合った酪農を見つけませんか?
酪農に興味がある・・・牛が好き・・・・
でも牧場がたくさんあってどうやって探したらいいのかわからない・・
そんな方に、牧場選びのヒントをご紹介します。
今回は、牧場を選ぶ基準の一つ、「牛舎のスタイル」です。
普段、牛が生活をする「牛舎」。
一般的に、
◆つなぎ牛舎
◆フリーストール・フリーバーン牛舎
という牛舎があります。
◆つなぎ牛舎
つなぎ牛舎は、その名のとおり、牛舎の中で、それぞれのスペースに牛がつながれているスタイルです。
1頭1頭個体管理がしやすいのが特徴で、それぞれの牛の体調・ステージに合わせてエサを分けて与えることができるので、病気が少なく長命連産の牛を多く輩出できます。
搾乳時は牛のところに搾乳ユニットを持っていき、牛の間に入って搾ります。
家族経営規模(搾乳頭数100頭以下)の牧場ではこのスタイルが多く、日本の全酪農戸数の約70%を占めます。
作業中、常に牛が近くにいるので、動物が好きな方、全頭顔を覚えて丁寧にお世話をしたい方にお勧めの牛舎スタイルです。
◆フリーストール・フリーバーン牛舎
フリーストール牛舎やフリーバーン牛舎は、牛舎の中で、牛が自由に動き回ることができます。
「フリーストール牛舎」は牛の寝床が仕切られており、「フリーバーン牛舎」では好きな場所で寝ることができる構造です。
前述した「つなぎ牛舎」は、1頭1頭の管理がしやすいのがメリットですが、飼養頭数が増えると、どうしても作業時間が長くなってしまいます。一般的に搾乳頭数が100頭以上になると、この牛舎スタイルに切り替えた方が効率的と言われています。
近年、酪農業界は規模拡大が進み、飼養頭数が増えているためこの牛舎を採用するところが多くなっています。
このスタイルの牛舎では作業を分担している牧場が多いので、ルーティン作業が好きな方、ひとつのことを集中してこなうことが得意な方にお勧めです。
また搾乳時には、「搾乳舎(ミルキングパーラー)」に牛たちを移動させて、搾乳を行います。
ミルキングパーラーも、牧場によって様々なスタイルがあります。
●タンデムパーラー
⇒搾乳者から見て牛を横に並ばせて搾乳を行うスタイルです。牛を横から見ることができるので最も個体の観察がしやすく、牛との距離も近いので作業がしやすいパーラーです。
●ヘリンボーンパーラー
⇒搾乳者から見て牛を斜めに並ばせて搾乳を行うスタイルです。牛同士の距離が保つことができ、牛のストレスを最小限に軽減できます。
●パラレルパーラー
⇒搾乳者から見て牛を縦に並ばせて搾乳をスタイルです。1度に多くの牛の搾乳が可能です。
●ロータリーパーラー
⇒牛がターンテーブルを回り、搾乳者のところに移動してくるスタイルです。一定の速度で多くの牛を搾乳することができるので、搾乳時間の削減が可能です。また、少ない搾乳者かつ定位置で作業ができるので人件費と労力の軽減につながります。
【参考】
最近は「搾乳ロボット」という機械を設置している牧場も増えてきています。
「搾乳ロボット」は牛が搾乳してほしいときに自発的にロボットの中に入り、搾乳をしてもらう機械です。
搾乳者が必要ないため、作業の省力化と牛のストレス軽減という観点で、生産性アップに一役買っています。
【参考】放牧スタイル
『牧場』で思い浮かべる景色として代表的なものとして、広々とした草原で放牧されてた牛の姿があるとおもいますが、実際、放牧酪農を実施するには日本は土地が狭すぎるため、完全放牧を行っている牧場はほんの数%未満です。
しかしながら、上記の牛舎での管理と合わせて、季節や時間を区切って放牧したり、運動場へ出すような管理をしている牧場もあります。
牛が外にいる姿を見たい!という方は【放牧】というキーワードで探してみてもいいかもしれませんね。
農家のおしごとナビでは、検索画面で【つなぎ牛舎】、【搾乳ロボット】と入力していただくと
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ご自分にあった酪農のスタイルを探してみてくださいね~~
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